クレジットカードの審査に見る「通りやすい」カードの作り方

●審査とはなにか?
クレジットカードとは、担保なしにお金を借りることができるカードです。お金を借りるというのは、なにもキャッシングだけではなく、ショッピングも同じです。8月1日にクレジットカードで10万円の買い物をするとします。その支払いはたとえば9月10日であったりします。つまりクレジットカード1枚で約40日間10万円を借りていることになります。
金融機関がお金を貸す時は、それがクレジットカードであれ、数千万円の住宅ローンであれ、以下のいずれかの信用情報機関であなたの個人情報を照会しています。

・全国銀行個人信用情報センター(全銀協、KSC)
・シー・アイ・シー(CIC)
・日本信用情報機構(JICC)

近年では、情報共有が進んで上記の3社すべてに同じ情報があるというウワサまで出ています。こういった信用情報機関が保有しているあなたの情報は主に以下の情報です。

・あなたの氏名・生年月日・住所・居住形態・居住年数・家族構成・電話番号などのいわゆる個人情報
・クレジットカードの加入履歴
・消費者ローンの取引履歴
・支払い事故(支払い遅延、延滞回数、強制解約)の有無
・収入・職業・勤務先・勤続年数など

●金融事故情報はなかなか消えない
上記の個人情報のなかで、もっとも消すのが難しいのは支払い情報です。俗に言う「ブラックリスト」というのは、この金融事故情報のことを指しますが、このブラック情報に載ってしまうと、消すことが非常に難しいのです。基本的には年月が過ぎないと消えません。5年、7年、10年のいずれかの年数が経たないと消えません(5,7,10年のどれが正解かは世の中に確定情報として流れていません。弁護士によっても見方が違います)。

つまり、金融事故があった人は、クレジットカードを新規で申し込む時に、圧倒的に不利になります。クレジット=信用がない人と判断をされてしまうのです。

●「通りやすい」カードの作り方
このような背景を鑑みて、以下に通りやすいカードの申し込み法をいくつかご紹介したいと思います。

(1)一定期間にたくさんのカードを申し込まない
クレジットカードのブランド名が違えど、照会する信用情報は同じですから、A社のカードを申し込んだという情報はB社やC社にも漏れているというふうに考えるのが一般的です。一度に複数枚のカードを申し込むと、通常は信用情報機関において「なにか裏でやっている人なのかな?」と勘繰ります。

(2)カードを持ちすぎない
信用情報機関に照会すれば、あなたの利用限度額はいくらくらいが妥当かという「枠」が自動的に出てきます。Aクレジットの枠が10万円で、なかなか枠が上がらないので、Bクレジットを申し込む。そうした場合、Bクレジットの審査に通らないことがあります。運よくとおったところで、今度はいつまで経ってもAクレジットの利用限度額が上がらないことになります。
上がるとすれば、枠めいっぱいの利用をして、毎月正しく返済していると枠は上がりやすくなります。あるいは、使っていないカードを解約することです。使っていないクレジットカードの枠も信用情報機関においてカウントされている可能性もあります。

(3)前回のカード申し込みから期間をあける
カードを申し込んだ履歴はすべて信用情報機関に残っていると(1)で述べました。この情報はおおむね6カ月くらいで失効するとする見方が、今の世の中では一般的です。よって、1回カードを申し込んでから半年くらい時間をあけて再度申し込むと、審査に通るということが起きたりもします。

(4)銀行系のカードなら、1万円でもいいので定期預金をする
信用情報機関が、あなたのどんな金融情報を持っているのか、誰もわかりません。しかし、金融機関内では個人情報はすべて筒抜けと思っていたほうがいいでしょう。銀行系のクレジットカードを持ちたいのであれば、その銀行で定期預金をしましょう。
たとえ1万円であっても、定期預金をしていると、金融機関の評価は上がると言われています。毎月、決まった金額を決まった日にちに入れる人は、評価が高いのです。

●最後に
金融法が改正されて、お金の貸し出しに制限がかかるようになりました。以前であれば、100万円の利用枠のクレジットカードを3枚も4枚も、年収600万円の人が持っていました。しかし、そういうことを野放しにすると、多重債務者が増えると国が知ったのか、あるいは自民党政権が崩壊してクレジットカード業界に規制が入るようになったのか、とにかく利用可能枠は厳しく国によって抑えられています。よって、希望する枠にならない人も多いと思います。そういう時の裏道はありません。コツコツと毎月カードを使っては返すということを繰り返すなかでクレジット=信用を積むしかありません。それが面倒であれば、デビッドカードのように、預金の範囲内で使えるカードを持つしかないでしょう。
しかし、焦らなくとも、年収と比例して(あるいは勤続年数に比例して)利用枠は上がっていきます。そのうち、放っておいてもゴールドカードやプラチナカードのお誘いも来るでしょう。カード会社はカード会社で、常に優良な貸出先(正しくクレジットカードを使ってくれる個人)を探しているのですから。