ポイント還元分のお金は誰が負担している?

クレジットカードを比較するときに、よくポイント還元率が高いとか、ポイント還元率は低いけど、永久不滅ポイントであるとか、「ポイント」という言葉が使われます。
多くの人はポイント還元率がよいクレジットカードを探して、クレジットカードをつくっているようで、カード会社各社は、より魅力的な還元率を目指して日夜がんばっています。

さて、この還元されるポイント、誰が負担しているのでしょうか?たとえば、最も平凡なポイント還元率は、いま現在、0.5%であると言われています。10万円のお買い物をして、500円が戻ってくるわけです。100万円なら5000円です。
還元率が1%のカードなら、10万円で1000円、100万円で1万円も戻ってきます。
仮に1万円をカード会員3万人に還元する会社があったとした場合、還元するお金だけでも3億円です。すごい数字です。3000人でも3000万円です。
超がつく一部上場企業が全国的に魅力的なキャンペーンを行っても、5000万円くらいの予算がいいところです。

●加盟店手数料からポイントは支払われています。
クレジットカードが使えるお店はカード会社に加盟店手数料を支払っています。たとえば、1万円の買い物をクレジットカードでしたとします。加盟店手数料が5%であれば、カード会社は、1万円から5%差し引いた金額を、お店に振り込んでいます。500円がカード会社の取り分で、9500円がお店のとりぶんです。
具体的な現金の流れが違うこともありますが、概念で言えば、そういうことです。
だから、一部のお店では、カード手数料を支払うのが嫌だから、「カードの端末が壊れているんです。申し訳ありませんが、現金で支払ってもらえませんか?」と、こうくるわけです。

●一長一短あります。
加盟店手数料を支払うのが嫌であれば、カードが使えないお店にすればいいのですが、いまの時代、それではやっていけません。
そこでお店は、加盟店手数料の安いクレジットカードだけを扱いたいと思います。アメックスは一時期、加盟店手数料が高かったので、あまりたくさんのお店では使えませんでした。しかし、時代の流れとともに、JCBと業務提携をするなどして、態度を軟化させて、いまではどこのお店でもほとんど使用できます。
カード会社各社は、加盟店手数料を下げないと、加盟店が増えないことを知っています。しかし、同時に、潤沢な加盟店手数料をもとに、魅力的なポイント還元システムをつくらないと、消費者のクレジットカード離れが進むことも知っています。一長一短あります。どうしているのでしょうか?

●ネームバリューを考慮している
各クレジット会社のポイント還元率を見るとわかることですが、三菱東京~とか三井住友~などというような、ビッグネームのクレジットカードは、おおむねポイント還元率が低い傾向にあります。ポイント還元率を売りにしなくても、ネームバリューだけでカードの新規申し込み客が増えるからです。
反対に、あまり名前を出すとかわいそうなので出しませんが、中小のクレジットカードブランドは、名前が売れていないぶん、ポイント還元率を上げて、カードの魅力を訴求しています。つまり、マイナーなカードほど、ポイント還元率がいいのです。

●スライド方式にしていることも!
もう1つ、クレジットカード会社各社がやっていることは、たくさんカードを使ってくれる優良顧客に対してのみ、1~2%という魅力的なポイント還元率にしているということです。簡単に言えば、一般カードとゴールドカードでポイント還元率がちがうカードはたくさんあるということです。
ゴールド会員は、年間に1万円以上の年会費を支払っていることが多いものです。安くても5000円くらいでしょう。
この1万円とか5000円に対して、海外旅行傷害保険とか、ショッピング保険などがついてきます。これらは魅力的なサービスですが、もとはと言えば「保険」です。保険の定義は簡単で、「使わないほど良い」ということです。万が一の事故に会いたくないですよね?使わないほど、良いのです。保険金を支払う側だって、同じ気持ちです。
ゴールドカードの年会費の多くは保険料であり、24時間オペレーターサービスなど、実費が目に見えてかかるサービスだって、何万人というカード会員からの会費で運営しているわけですから、年会費のほとんどは、まる儲けみたいなものです(雑に…失礼に書いていますが、大きく間違っていないと思います)。よって、ゴールド会員さんのポイント還元率は2%とか4%などに跳ね上がります。

一般カードのポイント還元率に満足がいかないのであれば、マイナーなカードを探すか、ゴールド会員に昇格をすることなのです。